2023/12/12
12月に入り、寒暖差の激しい日が続き、なかなか身体も慣れていきませんね。
そのせいか、当教室でもインフルエンザの子が続出しましたが、そろそろ落ち着いてきたので普段のペースに戻していきたいですね。
さて、私は11月19日に大阪で行われたMOTTO MOTTO (テキストの運営会社)の研修会に参加してきました。
年2回行われるこの研修会では、全国の先生たちが日々の指導経験や研鑽の成果を自発的に発表してくださり、とても刺激を受けます。
私も、日々の読書で得られる情報を基に発表してきました!
参考になることも多い中、是非とも保護者のみなさまにお伝えしたいと思ったことがありました。
それが、添付した1枚のプリントです。
当教室でもいつもお伝えしていることではありますが、
それをもっと具体的に、実際にあったエピソードを交えて語られている上、
「OKライン」という言葉がとても覚えやすく、わかりやすいと思ったので、そのままプリントをお渡ししますね🌹
本も近いうちに教室に置きますので、来られる方はご自由にお読みください(*^O^*)
どうしても科目に目が行きがちです。
学校の授業の進度も気になりますが、その学習の元となるマインド=自己肯定感がとてもとても大切です。「心の強さ」ですね。
これがしっかりとあれば、個々の科目でも最大限の努力ができます。
学校を離れてからの長い人生の中でも困難に向かっていけます。
出来れば小中学生の間にこのマインドをしっかりと育んであげたいと思いませんか?
今月も引き続き、標語はできる!大丈夫!余裕余裕!です。口癖にしてくださいね(^_-)-☆
できる!大丈夫!余裕余裕!
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自己肯定感の高い子
「できる」 を積み重ねることにより、自信がつく=自己肯定感
自己肯定感は生きるためのエネルギーとなります。
できる=OKラインをどう設定するか、その基準はあくまでもその子自身にあります。世の中の基準、周囲の考え、周囲がその子をどう見ているかでもなく、親に何を期待されているかでもないです。
以前、子ども向けにダンスのワークショップを開催したことがありました。その日のプログラムはプロのダンサーに指導を受けその日の最後に親の前で発表を行うというもの。人前で踊るのは初めてという子が多く、みんなドキドキする、緊張するという正直な気持ちを口にしてくれました。
じゃあ ここにいる全員がクリアできることって何だろう?と話し合うと、いろんな意見が出ましたが、全員がこれならできると納得した、今日覚えた踊りを発表会で最後まで止まらずに踊れたらOKというレベルをその日のOKラインとして自分たちで決めました。
そのラインをクリアするために一生懸命、練習したのでした。いよいよ最後は発表会。子どもたちは自分の力を精一杯発揮して本当に全員が目標をクリアしたのでした。子どもたちは全員が「止まらずにできたー!」と大喜び!大きな達成感を得ていました。
今日の自分に点数をつけてもらったところ全員が自分に100点をつけてくれました。子どもたちは皆、その日のOKラインをクリアした自分に堂々と100点を付けたのです。
ところが保護者アンケートで今日のお子さんは何点ですか?と尋ねると、100点をつけたのはほんの数人だけ。比較的高得点もいましたが中には、50点60点の親御さんもいました。
その理由は、他の子から少しテンポが遅れていた。
もっと元気におどってほしい。
リズムにのれていない。 などなど。
もちろんその日のOKラインは、止まらずに踊ることだと事前にお伝えしていました。にも拘わらず、多くの親御さんはその日のOKラインではなく、「自分たちの基準」でできなかったことにしているのです。とても残念な気持ちになりました。
実は子どもがなかなか自信をもてないと相談にこられる親に多いのが、子どもに高すぎるOKラインを与えている傾向があります。現実は80点がぎりぎりの子に90点や100点を勝手に想定しているのです。
そうすると81点をとったとしても、OKラインに到達していなので褒められず、結果自信をもつこともできません。いつもより1点多くとれていることに目をむけられないのです。自信をえるチャンスを奪われてしまうのです。それが、なかなか子どもたちが自信をもつことができない原因なのです。
高すぎるOKラインが子どもから自信を奪う。
高い目標をクリアしたほうが自信がもてる、と考える人がいるかもしれません。けれども今の実力では80点がぎりぎりなのにその現実を無視して、クリアできないラインを設定するのは非現実的です。そんなことでは自信も育ちません。不可能と言っているわけではありません。目標としてかかげることを否定しているわけでもありません
なぜならできた感を味わい、自己肯定感を高める経験をしていれば、いずれ90点100点をとれるようになります。そのためにもまずは80点というOKラインを設定する必要があるのです。まず確実にできるラインを設定しましょう。100点をとることに向かう自信が生まれるのです。
自信がもてない子どもを増やしている原因は親子間のOKラインのギャップではないかと言われています。。大人というのは世の中の常識や平均、他人の目といった自分以外の基準を気にして、ついつい高めのラインを設定してしまう人が多い。理想の自分と現実の自分とのギャップを認めることが苦手です。その点子どもは自分上手にOKを上げられる子が本来は多いのです。
その子基準のOKラインをどうやって設定しましょうか?
必要なことは、本人との対話です。しっかりと話し合いながら、その子のOKラインを設定してみましょう。
ご家庭でお願いしたいこと。
そもそも、子どもの自己肯定感の基準は、父母の反応の仕方がベースになります。
つまり、子どもの自信を育てるのに親御さんの関わりは重要な肝になります。それは他の誰でもない親の反応こそが自己肯定感の基準になるからです。一生懸命描いた絵を誰も褒めてくれなかったのに、家に持ち帰るとお父さんが褒めてくれて自信になったり、テストの点数があまりよくなくてお母さんがでも前よりよくなったねと褒めてくれた。などなど、そんな経験はあなた自身にもありませんか?幼少期に親に褒められたことを思い出してみてください。
友だちから馬鹿にされたり、先生からあまり褒められずに悔しい思いをしても父母からたくさん褒められると自分はこれでいいのだと自己肯定感が得られます。
逆にどんなにコーチや先生に褒めてもらっていい気分になっていたとしても、父母にこれじゃ全然だめだと言われてしまうと子どもは一気に自己否定に走ってしまいます。つまりそれくらい父母の反応は子ども自信に大きく関わります。どれだけOKをあげられるかにかかっているかと言っても過言ではありません。
たとえ小さいことでもお子さんにたくさんのOKをあげてください。いえ、小さいことにこそ、どんどんと惜しみなくOKを与えてあげてください。みるみるとお子さんの表情が、言葉が、行動が変わっていきますよ。褒め達(ほめたつ)を目指して、この瞬間から視座を変えてみてください。
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『本番に強い子の育て方』 森川陽太郎著 引用/出典/参考文献(どれが正しいのだろうと思いつつ!!)この中には更に素敵なことがいっぱい詰まっておりました。良ければぜひ読まれてみてくださいね! |